大腸の働きと便秘の関係、排便のながれのメカニズムについて解説

大腸の働きと便秘【便秘解消の方法】

消化器官の中で、便秘と最も直接的に関わっているのが大腸です

大腸は盲腸と多くの部分を占める結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、さらに肛門に続く直腸からなる臓器で、命を維持するために大切な働きを担っています。
便からは体内の老廃物の7割以上が排せつされると言われています。解毒という視点からも大腸の仕事は重要です。通常、食べたものは消化され、胃、十二指腸、肝臓・胆のう・すい臓、小腸などから分泌された消化液を含めて、すべて小腸にて栄養分が吸収されます。さらに大腸において残った水分のほとんどが吸収されます。水分を含んだ残渣(必要な栄養分が取り除かれた残り)は、ウンコとして固形化されてS状結腸にまで送られ、大腸に貯留することになります。貯留した便が排せつされるためには、結腸からぜん動運動によって直腸に運ばれ、肛門括約筋の働きにより体外に排出される必要があります。つまり、理想の大腸の必須条件として、こうした大腸の連携プレーがスムーズにできているということがまず挙げられます。

第1段階‥「胃・結腸反射」

結腸全体、特に下行結腸からS状結腸にかけての強い収縮運動のことを「胃・結腸反射」といいます。特に朝に起こる胃・結腸反射はまたの名を「大ぜん動」といいます。
これは、1日3~4回、食べ物や水分を取ることによって引き起こされます。喫煙や歩行などによっても誘発されるといわれます。朝に強く起こりやすく、朝食後にトイレに行きたくなるのはこのためです。
胃・結腸反射が起こると、結腸内に滞留していた便が直腸内に移動します。直腸に便が移行することで直腸が伸び、腸壁内の腸神経叢が刺激されます。すると、直腸上の収縮運動が反射的に引き起こされます(直腸反射)。それと同時に、移動した便が、骨盤内臓神経などの知覚神経を介して、脳の中枢に伝達され、便意として自覚されます。この胃・結腸反射には、胃・小腸・結腸・直腸等の周囲に約1億個も存在する腸神経が関与していると考えられています。

第2段階‥「便の移動」

脳の指令によって便意が起こると、腹筋が持続的に収縮し、横隔膜の働きによって腹腔内が便をさらに直腸に向けて前進させるよう、動きます。その結果として、直腸の収縮や篤の周囲にある肛門挙筋という筋肉の収縮が起こり、便は肛門に向かって押し出されることになります。

第3段階‥「便の排泄」

肛門に押し出された便は、さらに肛門の開閉にかかわる肛門括約筋が凄むことによって、肛門から体外に排せつされます。

大腸の蠕動運動

腸の働きで最も大切なのが大腸の【蠕動運動】です。
胃から直腸までの長い道のりを移動するために欠かせない運動であるだけでなく、便意を起こしたり、食べ物の内容を分析し、分解や消化に必要な酵素(体内の化学変化を促進させる物質) やホルモン(体内の組織や器官の活動を調節する物質)の分泌を促します。このぜん動運動には、腸(小腸・大腸)に約1億個もあるといわれる、神経細胞が深くかかわっています。この腸の神経細胞が、「セカンド・ブレイン(第2の脳)」と注目されているのです。

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